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猿飛甌穴群(国指定天然記念物) 「今から千万年以上昔、第三紀中新世のころ瀬戸内海と有明海はつながっていて、この地域は海底でした。そのころ筑紫山脈の南岩に近い海底の溶岩が裂か噴出して、変朽安山岩と呼ばれるものになり、その後、数次にわたる他の火山噴出物の堆積地殻の隆起や水による浸水等の家庭を経て、地表に露出してきました。それが今、眼の前にある多数の岩石です。 地質学の加藤博士は、これを溝辺式変朽安山岩と呼びました。この岩石は、中に含んだ礫とこれを含む溶岩の堅さが同じという特性をもっていることから、この岩のくぼみの礫が、水流によって回転し、長い年月をかけて、この川床に深い穴(甌穴)が造られていったのです。 このように、岩質・水量・流速と条件が揃った時にできる大変珍しい現象なので、国指定天然記念物に指定されました。 この岩の多くには金銀の鉱床がありましたので、地域一帯にはいくつかの金山が開かれていました。」 |
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