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念仏橋の景 「やく一粁半にわたる深い峡谷で、土地の人の間では「マベシ谷」と呼ばれている。 河床をつくるのは、上流の千壷峡(猿飛甌穴群)と同じく変朽安山岩である。だから水流によって先ず無数の甌穴が生じ、それが発達して巨大なものになり、次に隣り合う甌穴との間の壁が破壊されて今見る如き切り立った深い峡谷ができた。つまりこの峡谷は、つらなる甌穴が水流に串刺しにされたものといえよう。 険しい岩壁を降りて峡底に達することは困難だがこれをおして降りて見れば、そこに切り立った岩壁と深淵の連続した幽邃極まりない風景を見ることができるであろう。 ちなみに、この念仏橋は昭和3年に架けられた石造りのめがね橋である。」 市教育委員会 15.猿飛甌穴群へ |