石橋巡り
(2004年5月3日)

3.道中で見たもの
(久部層塔・久部夫婦岩・歳神社のムク・緒方宮迫東石仏)



1.宇目町〜三重町〜清川村

2.緒方町








久部層塔

三重町指定有形文化財


南北朝時代(14世紀)造立





白山川八景
久部夫婦岩
(左:雌岩8m 右:雄岩12m)
歳神社のムク
清川村指定天然記念物

 「ムクノキは、ニレ科の落葉高木で別名ムクエノキともいう。山地に自生し、葉は互生し、卵形又は長卵形で先は長くとがり、基部はやや左右が不同である。 五月頃淡緑色の小花が咲き、雄花は新枝の下部に集散状に集まり五個の雄しべがある。雌花は上部の花のつけ根に1〜2個咲き、柱頭がニ裂する。
 社殿のすぐそばにあるものが一番大きく、胸高直径一メートル弱、胴回り三メートル八〇センチあり、胴回り一メートルのキヅタが巻きついている。左側のものが胸高直径六〇センチ、胴回り二メートル二〇センチもある。」
清川村教育委員会

緒方宮迫東石仏
緒方町大字久土知

 「中央には大日如来、その向かって右には不動明王、左には持国天が立っている。さらにこの左右には吽形・阿形の仁王の立像がある。また仁王の左側には二基の磨崖宝塔が刻まれている。中尊は、地元では大日如来と呼ばれている。方形裳懸座に結座し、右手は胸前で施無畏印、左手は膝上で与願印を結んでいる。顔面・胸部・両手は代●色、螺髪・眉・瞳・口髭は黒色で、肉●・唇・衣は朱色で彩色されている。
 不動明王は、頭髪・衣文は朱色、肉身部は黒色で彩色され、持国天は朱色と黄色で彩色されている。中尊の後壁には、舟形光背が朱色と黄色で描かれ、不動明王と持国天の後壁には火焔光が描かれており絢爛な仏画としての一面を示している。
 これらの石仏からは、平安後期の作風が感じられるが、豪放な造形と地域色の強い容姿から鎌倉時代に造顕されたと考えられる。
 中尊の左右前方に天保十年(1839)正月八日寄進の石燈籠一対がある。正月八日は初薬師の当日であるから、昔は薬師如来として信仰されていたことが、これによって知られる。」

緒方町教育委員会




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