13.崎津カトリック教会
2005.06.04


1.六観音御池 2.不動池 3.辛崎宮仁王像 4.須ノ前橋 5.松合橋 6.祝口観音の滝 7.金性寺寺橋 8.宮田十五社宮仁王像 9.宮田十五社宮境内橋 10.宮田八幡宮仁王像 11.白土十五社 12.白土金刀比羅宮 13.崎津カトリック教会 14.崎津諏訪神社 15.西宮宮 16.マリア像の夕陽 17.三和フェリー牛深港 18.矢岳高原 19.昌明寺からのえびの盆地 20.白鳥温泉上湯 21.えびのの紅葉 22.不動池 23.丸尾の滝 24.御池 25.松ム田の田の神

天草市河浦町崎津




崎津カトリック教会(天主堂)の由来記
 「崎津教会は、アルメイダ神父により1569年(永禄12年)2月23日に建てられ、ここを中心にして、キリスト教は天草に栄えたのでした。然しながら、1638年(寛永15年)の禁教令が天草で実施されてから崎津では特に激しい迫害の嵐が吹き荒れました。
 公然と信仰を明らかにすることを禁じられたキリスト教徒は、隠れキリシタンになり、ひそかに真夜中に一緒に集まって神を礼拝し、お祈りを献げていました。隠れキリシタン達は、生命や財産の危険をもかえりみず信仰こそ何物にも勝る宝であり、幸福の源泉であると確く信じていました。この宝を子孫に伝えるために、7人の村人を先生として選び、「水方」と名付けました。この名は水方の仕事の一つである洗礼の儀式から取られたものです。即ち、洗礼の儀式では魂の浄めのシンボルとして、水を注ぐことが必要とされるからです。
 キリスト教徒を狩り出すために、踏絵が毎年行われました。
 明治5年(1872年)にキリシタン禁制の高札が廃止されるや、神父は、240年ぶりに再び崎津に帰ってきて、隠れキリシタンから熱烈な歓迎をうけました。かくして二世紀半の間、文字通り隠れて守り抜いた先祖代々の信仰を公に行うことのできる新しい時代が訪れたのです。此の教会は明治以来三度建て直され、現在のものは長崎の鉄川与助の施工によるゴシック風建築であります。正面の祭壇のある場所で迫害時代に厳しい踏絵が毎年行われていました。現在、この教会は崎津の400名のキリシタン信者の祈りの家として、毎日使用されています。わざわざ訪れて下さった皆様もどうぞ御自由にお入り下さいませ。(尚、神聖な場所ですので お静かにお祈り下さいますようお願いします。世界に平和が訪れるよう 神に祈りましょう。
 自分自身の言葉でお祈り下さっても、教会の入口に置いてある、祈りのしおりを使ってお祈り下さっても結構です。平和の願いをこめて神に祈る時、もはやあなた方は単なるキリシタンへの夢の島への歴史の探求者ではありません。平和な世界の協力者、平和のための巡礼者となられるのです。」

11年4ヶ月ぶりの訪問

正面

側面

北側から

諏訪神社から

南東側から

東側から
天草市崎津・今富の文化的景観
時津の漁村景観
「羊角湾の北側に位置する崎津は、歴史的に流通・往来の拠点として、現在は主に漁港として機能しています。平地の少ない密集集落内には、家と家の重なり合った軒下を通る『トウヤ』と呼ばれる小路が海に向かって伸び、その先には今富のシュロや竹を材料に海に張り出して設置される漁師の作業施設である『カ』など、独特の漁村景観が広がっています。
 平成23年2月7日、国の重要文化的景観『天草市崎津の漁村景観』として全国で24件目、県内で2件目、漁村景観としては初めて選定されました。」

14.崎津諏訪神社へ