6.岩坂経塔の仁王像 2016.04.09 1.草千里 2.米塚 3.前原の一本桜 4.満願寺 5.満願寺の青面金剛 6.岩坂経塔の仁王像 7.千原天満宮の仁王像 8.早川厳島神社の猿田彦大神 9.早川厳島神社の仁王像 10.正願寺の仁王像 11.島地八幡宮の仁王像 12.加藤神社の仁王像 13.荒瀬ダム |
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菊池郡大津町岩坂 |
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岩坂経塔 「平安〜鎌倉期の建造と推定される層塔です。赤色凝灰岩製で、基壇四角柱側面に四天王・仁王像の浮彫りがあります。地元では『虎御前の碑』『経塚』『塔西さん』と呼ばれています。現在は基部と塔身の下部だけが残り、周辺に塔身の残欠が散乱しています。 この塔には、『往古、あまりに巨大なために朝日が昇ると有明海に影を落とすので、漁民から破壊された』との伝説があります。確かに、上側の基壇に浮彫りされている四天王の向きが時計回りにほぼ90度ずれていることや、塔身の一部残欠が台石の下に置かれていることなどから、再建されたことが明らかになりました。当初は、熊本市川尻の大慈禅寺十三重層塔や球磨郡湯前町瀬戸口の七重石塔に類するほどの層塔であったと思われます。 崖下には『カンカン塔』とも呼ばれる熊本県下でも指折りの大きな五輪塔である『岩坂五輪塔』があり、周辺は、西念寺と呼ばれる廃寺の広い伽藍の跡とされています。 この塔の別名にある『虎御前』とは、仇討ちで有名な曽我兄弟の兄、十郎の恋人で、仇討ち後に供養のため全国を行脚し、塔を立てたと伝えられています。真偽は不明ですが、古くはこの塔の前に遍歴の音曲師を招いて『曽我物語』などの琵琶の語りを聞く供養の集いがあったのでしょうか。 毎年1月11日には、地域の人々による祭礼が行われ、『塔西さんは鰯が好き』ということで、塔の前で鰯を焼いて食べる風習があります。阿蘇勢力の西辺の地である岩坂(盤境)にある、白川沿いに海産物が運び上げられていた路の痕跡を示すものでしょう。往時の地域繁栄をしのばせる史跡です。」 平成19年3月施工 大津町教育委員会 |
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標柱から坂を上り |
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上へ進むと |
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林の中に見えてきました |
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岩坂経塔です |
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四面に四天王 |
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四面に四対の仁王像 7.千原天満宮の仁王像へ |