国指定重要文化財
古熊神社本殿・拝殿
「本社は今から620余年前(慶安6年1373)に、大内弘世が京都の北野天神を勧請し北野小路にまつっていたものを元和4年(1618)に毛利秀就がこの地に遷宮した。祭神は菅原道真で福部童子を配神としている。 本社殿は室町時代に建立されたものを、ここに移築したものである。本殿内にある宝物殿の板に「天文十六年云々」の墨書があるので、本殿の建立もその頃と考えられる。本殿は三間社入母屋造り、拝殿は二重入母屋楼門造りでともに室町時代の様式をよく伝えている建物である。本殿の正面にある三つの蟇股にそれぞれ松竹梅の彫刻が見られるが、これはわが国で建築の装飾に松竹梅の組み合わせをとりいれた最も時代の古いものとして有名である。 社宝として、重要文化財「紙本墨画天神図」がある。 本殿の例祭は、11月25日で、23日からの神幸式には大拝司・花神子参向この古式神事が執行され、山口天神祭と称されている盛大な祭りである。」 山口県教育委員会 山口市教育委員会 |