水上山 大陽寺
「寺の由来
曹洞宗水上寺と号し、本尊は釈迦如来。寺伝によれば、貞和三年(1347)三月、天徳禅師の創建。中世は内藤左衛門隆春の領内であったが、内藤氏のあと毛利氏一門の宍戸氏の領地となり、大陽寺は宍戸家代々の牌所となった。
安永年中(1772〜81)火災に遭い、その後再建された。深川(現長門市)の大寧寺岩国の永興寺(ようこうじ)などとともに、防長の同宗四古刹と称される。
寺には雷の水と七不思議の伝説がある。それによると、雷が寺に落ちて寺男となって仕えた。三年の後天上に帰る時、後ろの岩壁によじ登りその際爪痕に清水が湧き、これを“御恩返しの雷の水”といった。
七不思議とは?
1どんなひでりでも雷の水は絶えることがない
2山内では、きじや山鳥がほろろをうたない(鳴かない)
3心字の池では蛙が鳴かない
4山内では、はみ(マムシ)が人をかまない
5門内には蚊が住まない
6大雨でも、高い屋根だが軒の雨だれが地面を掘ることがない
7心字の池の水は濁ることがない
もし赤く濁ったらお寺に何か異変が起こる」 |