法輪寺本堂
山口県指定有形文化財
「本堂は、応永二○年(1413)の年記がある棟木墨書銘によって、創建の時代は明らかです
規模は、桁行三間(6.5m)、梁間三間(6.5m)、屋根本瓦葺、寄棟造り、一重、建坪42.25uです。
柱の太きと面の大ききの割合が、室町期のものであり、内陣の拳鼻の彫刻は、応永一四年(1407)建立の安芸厳島神社の五重塔と甚だよく似た絵様であり、室町時代相応と思われます。
昭和三三年(1958)、解体修理を行いましたが、当初の屋根は茅葺で、垂木は野垂木であったそうです。また、昭和五八年(1983)に屋根瓦替が行われています。
墨書銘によると熊野若王子権現の社殿として建立されたものでありますが、現在の本尊は木造虚空蔵菩薩坐像(県指定有形文化財)です。」
山口県教育委員会
下関市教育委員会 |