龍蔵寺観音堂 萩市指定文化財
「白牛山龍蔵寺は、寺伝によると天平年間(729〜740)に行基を開山として創建されたといわれている。応安年間(1368〜74)山口の香積寺に往山中の石屏子介禅師がその退廃を嘆き、寺家を再興して臨済宗に改め、鎌倉の建長寺に属した。
この堂の建造年代は中世ごろと推定されており、形式は木造平屋建宝形造本瓦葺、桁行・梁間とも6.46mで、全体が素木造の丸柱である。正面入口には、建物に比べて大きめの唐破風をつけた向拝を作っているので、入口は雄大な感じを与えている。
明治年間の修理の際に造られたと思われる板囲いがしてあり、現在は覆い堂の形式を持っているといえる。萩に現存する最古の建物で、構造的にも優秀なものである。」
萩市
龍蔵寺観音堂 萩市指定文化財
「龍蔵寺は、寺伝によると大同年間(806〜810)行基菩薩の創建といわれる臨済宗の寺院である。この堂の建造年代は中世と推定されている。
宝形造り本瓦葺き、全体が素木造り丸柱で、桁行、梁間ともに6.48mである。正面入口の上部は建物に比べて大きめの唐破風を付けているので、入口は雄大な感じを与えている。外側周囲は全体にわたって板囲いがしてあり、覆堂の形式を持っている。
現在萩にある最古の建物であると同時に、構造的にも優秀なものである。」 |