成田山新勝寺

2012.06.10

成田市成田




成田山新勝寺
「寺号 成田山金剛王院新勝寺
宗派 真言宗智山派
宗祖 弘法大師
開山 寛朝大僧正 天慶3年(西暦940年)
本尊 大日大聖不動明王
 当山では開山以来今日まで一千有余年 真言密教の教えにもとづき御本尊不動明王の御霊徳を弘めるため日々獲摩秘法を修しています。全国に別院末寺未教会および講社 奉賛会があり、多数の信徒の尊信を集めています。
重婁文化財 ◇仁王門 三重塔 釈迦堂 光明堂 額堂
主な社会事業
 教育財団 ◇成田高等学校 同付属中学校 同付属小学枚
      成田幼稚園 はぼたん幼稚園
 文化財団 ◇成田山仏教図書館 成田山霊光館
       成田山書道美術館
 福祉財団 ◇成田学園
成田山公園 ◇回遊式庭園 広き165,000m2 入園自由」
総門

仁王門 重要文化財
「文政13年(1830)に建立された八脚門で、正面向かって左側には密迹金剛、右側には那羅延金剛が安置され、境内の入口である山門にあって、諸堂伽藍を守っております。特にこの二尊は昔から『朱振りの仁王尊』といわれ信仰されています。また、裏仏には、左側に人々に福徳をさずける多聞天を、右側には仏心を起こさせる広目天を安置しております。
 屋根は入母屋造銅板葺で、正面に大きな千鳥破風、背面に軒唐破風を付けています。組物は三手先の詰組とし、軒を二軒の扇垂木としているところなど、八脚門としては類例が少なく、材料工法とも極めて優秀で江戸時代末期の特色をいかんなく発揮した建物といえます。頭貫上の各柱間には、後藤亀之介作の竹林の七賢人や司馬温公瓶割り等の彫刻が施されています。なお正面に掲げられている『成田山』の大額は東大寺の別当道恕上人の筆になります。」

正面左側には密迹金剛、右側には那羅延金剛、通称『朱振りの仁王尊』

裏仏、左側に多聞天、右側に広目天

大本殿

三重塔 重要文化財
「正徳2年(1712)に建立され、宝暦7年(1757)、享和元年(1801)、安政5年(1858)に大修理が行なわれています。又昭和58年現在の姿に復元されました。
 塔の初層内陣には金剛界大日如来の『五つの智慧』をあらわす五智如来(大日如来・阿しゅく如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来)が安置されています。
 塔の高さは相輪項上まで釣25メートルで初重の柱、長押、台輪等に地紋彫りを、各重の尾垂木の先端部は竜の丸彫で飾り、脇間板壁には十六羅漢の彫刻をめぐらしています。また板軒には雲文を浮彫りにして極彩色を施すなど、江戸時代中期の極めて華麗な塔であります。
 昭和56年から58年にわたり漆塗・彩色工事を主体とした保存修理工事を行いましたが、この工事は享和3年(1803)の古文書に書き留められていた漆塗・彩色の仕様をもとに復元されました。」