多久聖廟

2007.03.17

多久市多久町




多久聖廟
「学問の神と称えられる中国春秋時代の孔子を祀ったところでえす。
 宝永5年(1708)多久家4代領主多久茂文が文運教化をはかるために建てられました。
 祀られている孔子像は青銅で、京都の儒学者中村てき斎の指導のもとに鋳造され、傍らに四哲といわれる4人の弟子、顔子、曽子、子思子、孟子も祀ってあります。
 創建に当っては、佐賀藩の儒学者武富咸亮を相談役とし、多久安成(家老)河浪自安(東原庠舎教授)鶴田省庵ら多久領内の多くの人々が力をつくしました。
 中国建築様式を取り入れようと努力した跡が、多く残っています。
 創建以来続いている春秋2回の釈菜は、祭官が深衣という中国の儒者の服を着て、今でも中国式に行なわれています。」
 建物は昭和25年8月29日、国の重要文化財に指定、昭和32年6月18日聖龕(厨子)も追加指定されました。」