大隈重信旧宅

2008.06.07

佐賀市水ヶ江2丁目




史跡 大隈重信旧宅
「この建物は今から二〇〇年ほど前の天明・寛政の頃建てられた緑高三百石取りの建物と云われている。
 最初は佐賀特有の凹型の屋根を持ったクド造りの建物で、藁葺、木造の平屋であった。
 大隈家は代々兵法家で、特に父信保は、荻野流砲術家として名声があり、禄高三百石の石火矢頭人(砲術長)であった。
 幕末、長崎警備につき、砲台勤務で活躍した。
 天保三年(1832)信保はこの家を買い取り、同九年二月十六日、この家で重信が誕生した。
 重信が六歳のとき藩校弘道舘に入学したが、母三井子の考えによって、勉強部屋が二階に増築され、これが今の家の中央部に位置している。
 大正十年(1921)大隈重信生家保存会が設立されたとき、生家の管理人を居住させるため、東側のカマヤの部分を増改築して現在の姿になったものである。
 昭和四十年、明治の元勲大隈重信侯の旧宅として、国の史跡として指定を受けた。」

庭から

内部

大隈記念館
「世界的政治家として、また早稲田大学の創始者として知られる大隈重信の生誕125年を記念して、昭和41年11月、大隈記念館が落成しました。設計はアントニオ・ガウディを日本に紹介したことでも有名な、早稲田大学名誉教授・今井兼次博士の手によるもので、昭和42年10月、建設委員会から佐賀市に寄贈され開館に至りました。
建物正面の意匠は大隈重信の顔をイメージしてデザインされています。
当館のステンドグラスは、大隈が愛用した緋色のガウンを表現しています。」
内部

大隈侯像とステンヅグラス