香椎神社四脚門
佐賀県重要文化財
「形状及び特徴
当神社は安元三年頃地頭窪田因幡守藤原利常が勧請しその後天明頃現在地に社替地となったと伝えられている。この門は一間二戸の四脚門で屋根は切妻造・本瓦葺である。
自然石の基石に角柱を建て桂に頭貫を通し三斗實肘木を組みその上に桁を通した簡単な構架であるが、意匠は自在雄大であり蟇股その他の形物に桃山時代の華麗豪壮の余風が見られ、建立年代についての記録はないが江戸時代初期の建立になるものであろうと推定される。屋根は勾配が急で特色があるが、原状はもっと軒の出が深く重圧な感じを与えるものであったと思われ、扉は欠失し、両側に造出しが附加され、全体に損傷の度もひどいが江戸時代初期の建築様式として県下では貴重な遺構である。」
佐賀県教育委員会
久保田町教育委員会
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