三嶽神社
「能古見三河内にある標高501mの琴路岳は、またの名を三嶽山(御岳)あるいは藤の峰ともいい、その麓には三嶽神社が鎮座しています。
三嶽神社について、いくつかの史料によれば、祭神は蔵王権現あるいは吉野水分神とあり、創建の由緒にも多少の違いはあるものの、いずれにしてもその創建は奈良時代にまでさかのぽる、鹿島では最も古い神社の一つです。
昔から農民にとって、山の神は同時に水分の神としての性格が強く、山は水をもたらす聖地でもありました。琴路岳も古くから神山として崇敬され、農耕社会が発達すると共に中川流域を支配する水分神の性格も併せ持つようになり、後世になって下流に琴路宮や琴路神社が勧請されたと推定されます。
その一方で、三嶽神社は修験道の隆盛に伴って、肥前国における山岳修験の重要な拠点になったことから、その由緒にも様々な要素が入り込んでいる一因と考えられます。
なお、11月1〜2日の例大祭では神輿の行幸が行われ、獅子舞も奉納されます。」
平成23年3月鹿島市 |