武家屋敷棟門
鹿島市指定重要文化財
「鹿島鍋島家の幕末期の家老、原忠順の屋敷にある武家屋敷の棟門である。この棟門は、ケヤキの素木造り、正面の鏡柱(主柱)と、左右の支柱に分かれる四本の真柱から構成されている。これらの柱には頭貫が通り、支柱は腕木の桁に切妻屋根を乗せて、支える仕組みである。頭貫と屋根の棟木は、これを連子で透かし、風の吹き溜まりを逃がしている。また正面の扉は、西開きの板扉である。さらに左の支柱間には、板桟戸のくぐり戸を付けて通用門としている。頭貫の中央には、左二つ巴の原家の家門を掲げている。
装飾は、入八双文字型の杉板を根巻きに、切妻屋根の両下に、蕪縣魚を付けている。
この門は、昭和六十年八月の台風によって倒壊したが、市内には武家門の形式を備えた棟門が残存せず、この地域一帯の歴史的景観と併せて、極めて重要な遺構となる門である。」
鹿島市教育委員会 |