姉川城跡

2007.10.08

神埼市神埼町姉川 姉川上分




佐賀平野の歴史とクリークゾーン
姉川城跡
「姉川城跡は、周囲を堀により囲まれた大小の島より構成される中世の城館跡です。「館」と呼ばれる最大規模の島を中心に、周囲に“小路屋敷”“妙法寺”“奥館”などと呼ばれる大小の島によって構成されています。西地区には、城跡の登城ルートを想定させる“下馬ロ”“構□”地名が残り、中地江川沿いには“北ん屋敷”“中古賀”“専称寺”など町並みの存在を推定させる地名や区割りが見られます。歴史的には、正平十五年(1360)に菊池武安により築城されたと言われています。
 これまでの発掘調査の結界、“館”地名の島には大規模な建物跡や門跡の存在が確認され、13世紀前半代から17世紀まで存続した遺跡であることが分かりました。
 姉川城跡は、中世の農村集落の発生と城館跡へと発展していく過程を知ることができる大変重要な遺跡であり、佐賀県史跡に指定されています。」