シチメンソウ
「東与賀海岸堤防の耐震対策工事に伴い、今までシチメンソウが自生していた場所に石を積むため、堤防の先端に設置された移植ヤードにシチメンソウを移植することになりました。
なお、平成10年1月に一部の区間において、試験的にシチメンソウの移植を実施していますが、成育状況は良好です。
すべての区間においてシチメンソウの移植を実施するのは、平成11年1月の予定です。
将来は、壮大なシチメンソウの景色が見られるようになります。」
「アカザ科の植物で、なんとホウレンソウと同じ仲間なんです。塩生植物といって、満潮の時に海水が入ってくる土地にだけ生える珍しい種類で、朝鮮半島や中国東北部、そして日本では有明海沿岸など、ごく限られた地域にしか生えていません。絶滅の危険が大きくなっていて、ボランティアや地元の人たちによって大切に保護育成されています。
夏には緑色をしていますが、秋にはあざやかな赤色に変わり、有明海を美しく彩ります。さらに季節にともなって、紫色へと変化していきますが、さまざまな色に変わっていくのがシチメンチョウの顔のようだ、ということでシチメンソウという名前がつけられたといわれています。」
佐賀土木事務所 |