異人館
県文化財指定
所在地:有田町本幸平
施 行:明治9年(1876)
大 工:丹宗藤右衛門
所有者:田代欣一
「有田の陶磁器産業は幕末から明治初期にかけて隆盛をきわめ、今日に至っている。安政いらい外国貿易に従事してきた田代絞左衛門は1860(万延元)年になると藩公よりの貿易『一枚鑑札』を手にし、有田焼輸出の利権を占有した。その独占権を活用して長崎・出島に商館を設け、横浜・上海・ニューヨークにまで進出した。そして欧米人のあいだで絶大な信用を得、巨利を得た。
『異人館』はそのような時期、陶磁器の買付けに訪れた外国人の宿泊・接待所として紋左衛門の長男.助作によって建てられた。外国人の往来をしのぶ貴重な遺構である。」 |