放生池畔の石塔群
「清水が絶えることなく湧き出て、かつては長崎脇街道を往来した人々の『憩の場』であった放生池も、今は『大権現放生池宮司法印周厳律』と刻銘された高さ1.4mの方柱状石碑がそれを物語っているにすぎない。
放生池は、福泉禅寺であった『城実坊』の境内の一部であったといわれかつてこの周辺は一つの聖域をなしていたと考えられ、約十二基の石仏・石塔が残存している。
@石造六地蔵 天文七年(1538)建立
室町時代の天文年間に造立された保存の良い均整のとれた優美な半肉彫の造形で町内に存する五十余基の中でも代表的な六地蔵で白石町重要文化財に指定されている。
A石造聖観音立像 延宝六年(1678)建立
B供養塔(烏八臼の塔) 寛文七年(1667)建立
C供養塔(三界萬霊等) 貞享五年(1688)建立
D刻像青面金剛 寛文三年(1663)建立
E地蔵菩薩半跏像 延享元年(1744)建立
その他、自然石庚申塔・石祠・板碑等多数」
白石町教育委員会 |