本篠板碑 県指定有形文化財
「板碑は石塔婆の一種で、死者の追善・生前の逆修供養のために造立されるものである。
この板碑は凝灰岩の一石で作られ、総高262cm、上部の幅61cm、下部の幅77cmである。
碑身の正面には梵字キリーク(阿弥陀如来)が雄渾に薬研彫りされており、その下に三行にわたって銘が陰刻されている。
右志者為沙弥了妙同妙阿現
建武甲戌元年四月四日願主
当二世悉地成就也
建武元年(1334)の紀年銘があり、南北朝時代に時宗関係者により造立されたものと推定され、優雅で堂々とした気品高い秀作である。」
平成8年3月
杵築市教育委員会 |