臼杵石仏
2010.02.13
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臼杵市大字深田
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国宝臼杵石仏
「臼杵石仏は、千年の風雨に堪え、ひたむきな信仰のあかしを、今もなお残している。平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られたといわれ、遠く千年の歴史・文化を伝えてくれる。
六十余体の磨崖仏は、昭和27年国の特別史跡、昭和37年国の重要文化財の指定を受け、永年の歳月をかけて行われた保存修理工事を平成6年3月に終えた。その時に頭部のみの姿で親しまれた古園石仏中尊の大日如来像も本来の姿(胴と一体になり)にかえり、臼杵磨崖仏四群五十九体が、平成七年六月国宝に指定された。磨崖仏では、全国初、彫刻においても九州初の国宝指定。木彫りとみまがうばかりの見事な彫刻技術、そして仏の数は、他に類を見ることなく、国の内外で文化遺産としての高い評価を得ている。」 |
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過去2回は来ているはずなのに、HPに掲載していません
今回はゆっくり撮影
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九品の弥陀像
(ホキ石仏第二群第二龕)
「比較的小さな9体の阿弥陀如来像が刻まれている。中央の一尊だけが裳懸座に座し、彩色も鮮やかに残っているが、他の8体は欠損がひどく惜しまれている。平安末期頃の作といわれている。」
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阿弥陀三尊像
(ホキ石仏第二群第一龕)
「見事な彫刻技術で彫られた、臼杵石仏の中でも最も優れた石仏のひとつである。中尊阿弥陀如来像はどっしりと量感豊かで、毅然とした表情は彫技の冴えを感じさせる傑作である。平安後期の作」
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地蔵十王像
(ホキ石仏第一群第四龕)
「中尊に地蔵菩薩をすえ、冥府にあって亡者の罪を裁き救済する十王像を左右に5体ずつ配している。錫杖を持たず、右足を座し、左足を立てている地蔵菩薩は、古い様式で珍しく、光背の彩色唐草紋も残っている。鎌倉期の作。」
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如来三尊像
(ホキ石仏第一群第三龕)
「中心の三尊は、中尊に金剛界大日如来を配し、右に釈迦如来、左に阿弥陀如来像が並んでいる。三尊とも膝前が長く広いのが特徴で、如来像の台座には、願文や経巻を納めたであろう円や四角の孔がある。平安末期頃の作」
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如来三尊像
(ホキ石仏第一群第二龕)
「ホキ石仏第一群の中心的な存在である中尊の阿弥陀如来は、静まった顔で、眉、目、髭を墨で描き、量感あふれる姿が特徴である。三尊とも彫技は優れ、ホキ石仏第二群の阿弥陀三尊像同様の傑作で平安後期頃の作といわれる。」
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如来三尊像
(ホキ石仏第一群第一龕)
「中尊に釈迦如来を刻み、童顔で親しみやすい表情で語りかけてくる。彫法はやや劣り螺髪の刻み方など簡略化した跡がみられ、素朴な印象をあたえる。平安末期頃の作」
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山王山石仏
「3体の石仏で、中尊には大きな如来座像をすえ、その左右には脇尊としての如来座像を配す珍しい形式をとっている。邪気のない童顔が心をなごませてくれる。“隠れ地蔵”とも呼ばれ、故安井曽太郎画伯が絶賛した像である。平安後期頃の作。」
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古園石仏
「中尊の大日如来像は、切れ長の目に引きしまった口元が極めて端正で気品あふれる表情を作り、各方面から限りない絶賛を受けている。以前は、落ちた仏頭が仏体下の台座の上に安置され、長く人々に愛され続け、世界的にも有名であったが、保存の為の修復に合わせて仏頭も昔日の見事な姿に復位された。平安後期頃の作。」 |