王座石憧

2017.01.08


臼杵市吉小野 王座




王座石憧 県指定有形文化財
「この石憧は、六地蔵塔とも笠地蔵塔とも呼ばれている石造物で大字吉小野の王座地区に所在しています。総高2.56m、車輪形をした台座の中央に直径約0.5m、長さ1.5m塔身を立て、その上に円形の中台と八つの面に六体の地蔵像と二体の二王像を浮彫りした仏龕部を載せ、さらにその仏龕部を覆うように直径1.35mもある大きな笠石を重ね、頂部に宝珠を載せている大きな石造塔です。
 塔身には、『応永三十三年午丙十一月八日■秀大願主敬白妙了』(応永三十三年=一四二六)の銘が刮まれています。市内で一番古い石憧です。鎌倉時代に隆盛した地蔵信仰の形態が、室町時代に入り石憧を通しての信仰形態に変化していったものと考えられます。
 一般的に石憧は、集落の出入り口や街道沿い等に安置されることが多く、地蔵菩薩が六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天上道)を輪廻転生する衆生を救済すると言うことから地蔵の六つの分身を彫り出し、この塔を信仰するようになったものと言われています。」

臼杵市教育委員会
見当をつけた場所、丘の上に見えました

案内板がありました

王座石憧 県指定有形文化財
立派な石憧です

応永三十三丙午(1426)

龕部は8面、6面に六地蔵

二面に二王像

左の一体

右の一体 共に金剛力士像ではないようです
「閻魔に裁かれた亡者を六道から救う地蔵、救われたものを極楽に阿弥陀が迎える」恐らく閻魔王(本地仏:地蔵菩薩)と五道転輪王(本地仏:阿弥陀如来)の二体、つまり二王とするのが妥当ではないでしょうか