国指定史跡 岡城跡
「指定の理由
岡城跡は、明治維新後荒廃し、樹木が鬱蒼としていたが、昭和6年より一部を公園として公開し、藩政当時の盛観を偲ばせ、公衆行楽の諸施設を施している。
さらに、展望は飽きることなく、北は九州アルプスの連峰、西は東洋第一の阿蘇の噴煙を眺め、南は祖母の高峯一帯の大森林を一望の裡に収め、実に天下絶景の地である。
説明事項
城の外観が牛の臥せたる如きにより、別名“臥牛城”という。
築城伝説−文治元年(1185)豊後武士団棟梁であった、緒方三郎惟栄が築城。
建武年中(1333〜1338)志賀貞朝から十七代、260年問志賀氏の居城。
戦歴−天正14四年(1588)城主志賀親次は、島津義弘率いる薩軍と激しく交戦して最後まで死守し、岡城が堅城としての名声を天下に示した。
現存城郭−文録3年(1594)中川秀成が入部してから十三代、277年間中川氏の居城。」 |