京塚の庚申塔群
「十干十二支によって60日目に一度庚申の日がめぐってくる。庚申塔は、庚申の夜に体内からぬけだした虫が天帝に人の罪を告げ、命を縮めることのないよう徹夜する。
庚申待にからんで造立されたもので、その起こりは中国の道教の影響によるものである。
庚申塔は、像塔と文字塔に大別することができる。像塔は、一面六臂の青面金剛と日月、二鶏・三猿を刻したものが多く、文字塔では、青面金剛とか庚申塔などと記したものが多い。この庚申塔群は、花崗岩が主で瀬戸内方面から海上輸送されたものである。製作年代は、元禄時代が中心である。
これらの庚申塔は、この時代漁民の生活もある程度潤い阪神、瀬戸内方面との交易が盛んであった証でもある。」
平成9年3月 蒲江町教育委員会 |