安説の庚申塔群 2020.10.17 |
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佐伯市本匠大字三股 安説(あぜつ) |
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安説の石塔群 「安説(庵)の地名が物語るとおり、江戸時代には此の裏山に地蔵庵があり、古い五輪塔や多数の供養塔が残されていましたが、明治の中頃、現在地に移されて再建され、無住となった現在も、大切に保存されています。 ここの石造物の特徴は、供養塔の種類とその数の多いこと、年代が古く、また造形に優れた庚申塔の多いこと、全体として保存状態のよいこと・・・にあります。 供養塔 ●三界万霊供養塔 すべての世界(欲界・色界・無色界)、すべての御霊を供養するとして建てられたものです。 ●三部妙典一石一字塔 もっとも尊重する経典三部を選び、一石に経一字を記し基壇の下に埋めた供養塔で、ここでは浄土三部経(無量壽経・観無量壽経・阿弥陀経)が納められていると思われます。 ●大乗妙典一石一字塔 大乗のもっとも優れた経、法華経の一石一字塔です。 ●血盆教一石一字塔 血盆教の一石一字塔です。主として女性の健康を願って建てられたもので、県南では本匠村に三基だけ見られる、きわめて珍しい供養塔です。 ●供養地蔵塔 これも経の王様、つまり法華経の一石一字が収められています。 庚申塔 この地区内にあった庚申塔を集めたもので、文字塔、青面金剛塔を合わせ三〇体あります。 此のうち、前面に並ぶ御影石の三体はとくに貴重で、貞亨二年から元禄三年までの間(1630〜1685)に作られ、造形もきわめて優れています。 かつての疫病神であった青面金剛が、帝釈天の使いとしていつの間にか、庚申の日に祀られる夜叉になっているのも興味深いことです。 五輪塔 長い年月の間に不揃いとなっているが、中には鎌倉時代と思われる作りのものもあり、寺の歴史の古さを物語っています。」 本匠村教育委員会 |
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安説の石塔群 |
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案内板によると30体の庚申塔があるそうです |
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左側に |
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青面金剛 |
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左側奥の庚申塔群 |
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右側の庚申塔群 |
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青面金剛 |
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青面金剛 |
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青面金剛 |