野坂神社
2016.09.18
「当社は後柏原天皇の時、漁夫が海中から輝く石を得て祭り、熊野権現として尊んだのが初めてと言われている。三佐港は、岡藩の船着場として重要な所であった。参勤交代の時、当社で休憩していたが、その当時植えられたものと言われている。」
「乙津川の河口部三佐は1623年(元和9)岡藩の参勤交代の港町となって以来、御座船(藩主中川氏の専用船)住吉丸をはじめ参勤交代に従う船のために港湾施設が設けられ、三佐町として発展しました。この船絵馬は三佐へ帰港する岡藩の参勤船団の模様をみごとに描いたもので、10代藩主中川久貴が航海安全を祈願して1813年(文化10)野坂神社に寄進しました。岡藩の絵師淵野真斎の筆になるもので、遺作の少ない真斎の絵としても貴重です。絵馬中央下部に『遠見灯籠』(灯台)が描かれていますが、その跡は今も小丘状に残っています。胡粉(貝殻をつぶした粉)を全体に施し着色した絵ですが、傷みが大きく平成5年大分市の補助事業で修理しました。縦198cm、横296.5cm」
大分市教育委員会
