岩屋寺石仏

2016.09.18


大分市上野丘東




岩屋寺石仏 県指定史跡
「全部で十七躯の磨崖仏から構成されています。崖面の中央にあるひときわ大きな如来像(推定)をはさんで、向かって右側には最も右端の十一面観音菩薩立像など六像が並びます。向かって左側には最も右端の不動明王立像など合わせて十像が彫りだされています。どの像も彫刻面がひどく傷んでいるため像名のわからないものもありますが、近くの大分元町石仏(国指定史跡)にならって考えると、中央の如来坐像を薬師如来とし、その左右に釈迦如来、阿弥陀如来の二組の三尊像を陽刻し、過去・現在・未来の三世信仰を表そうとしたのが基本の仏像配置であったと推定されます。平安時代後期の制作と思われ、当時のすぐれた仏教美術の技と仏教信仰の厚さをうかがうことができます。国史跡でしたが、傷みが著しいため県史跡に変更されました。
 なお右手の崖にはかつて小仏像を収めていた千仏龕があります。」
岩屋寺石仏に立ち寄りました

左側から

最も右端の十一面観音菩薩立像

かつて小仏像を収めていた千仏龕