瑞光庵磨崖仏
2004.05.09

豊後大野市緒方町越生




瑞光庵磨崖仏
「瑞光庵は、緒方村史に「古老の伝説にも詳ならず」と記述されており、由来は不詳である。本尊は、千手観音、阿弥陀如来、薬師如来で、伝承によると観音は何度も盗難に遭いかけたが、菩薩の威徳により盗人は走り去ることができず盗難を免れたという。
 瑞光庵の裏側の岩窟は、幅6m、奥行2m、高さ2mで、奥壁には不動明王が彫り込まれている。岩窟の入り口には、方形の羨道部分があるが、当初から磨崖仏を彫り込むために造られたかどうかは判然としない。大野川流域には、犬飼、普光寺、軸丸、落水、大化切小野谷、不動ケ淵など不動明王の磨崖仏が多い。犬飼、普光寺磨崖仏以外、ほとんどが近世の作であるが、この中でも瑞光庵磨崖仏は、表情や下半身の造顕の手法をみると極めて近世の作であると考えられている。岩窟内に彫り込まれた特異な形態が珍しいため、人々の関心は高く参拝者も多い。
 現在も、越生区で不動様祭が行なわれており、大野川流域の不動信仰を考えるうえで貴重な資料である。」

左手奥に、岩窟がある
岩窟内は湿気が多く、靄がかかった状態で、フラッシュを使ったら光が乱反射して何も写らなかった

以上 2004.05.09撮影


9年7ヶ月ぶりの訪問

岩窟内

今回は湿気がありません
以上 2013.12.07撮影