九重の塔
2004.03.20

臼杵市野津町大字王子




国指定重要文化財
 「この塔は、1267年(文永4年)鎌倉時代に建立されたもので、当時この地に延萬寺という大きな寺があったが、天正年間(16世紀後半)の豊薩戦争で焼失したといわれています。九重の塔は、ありし日の寺の偉容を偲ぶ象徴であり、この地の字名を馬場ということから見ても、相当大きな寺であったことがわかります。
 基礎は壇上積式で、四面には大型の格座間が一個づつ刻まれています。当面に薬師、南面に釈迦、西面に阿弥陀、北面に弥勒の順序で四仏が陽刻してあります。また西面には「起立文永  卯月八日僧定仏敬白」の銘文が刻まれている。」

野津町教育委員会
2004.03.20撮影