長湯の線磨崖仏及び梵字石

2008.03.30

竹田市直入町大字長湯




長湯の線磨崖仏及び梵字石
大分県指定史跡
「大分県の麿崖仏の多くは、丸彫り又は半肉彫りであるが、この麿崖仏はまれにみる線刻である。ここに大小四体の仏像と二基の梵字石があるが、県指定のものは、二基の梵字石と水月観音(右)と比丘像(左)の二体である。
水月観音は、高さ74cm幅34cmの大きさで、室町時代の彫造と推定、尊顔の彫出にやや難があるが衣紋の線の流れが美しい。比丘像は、思考相、尊顔が多少横向きであるのはこの結印に適する。
二像とも五輪塔中に線刻されているのは本県石仏中特殊なものである。南側二基の梵字石は、左は高さ1.26cmの自然石のその上に種子(釈迦)を右は、蓮華座上の種子(弥陀)を線刻する。」

竹田市I教育委員会
全景

水月観音(右)と比丘像(左)

バク(釈迦如来)の線刻 キリーク(阿弥陀如来)の線刻