三十仏の仁王像
2011.11.12

国東市国東町岩戸寺




三十仏の仁王像 市指定有形文化財
「参道入口に安置されている三十仏の仁王像は、銘文によると文政五年(1822)蜂之巣元助が施主になり、石工の安田九助・佐藤茂助によって造立。阿形像(総高178cm)は左手に持つ金剛杵を肩に構え、右手は拳にして腰にあてています。吽形像(総高178cm)は、左手を拳にして腰にあて、右手は肩の位置で掌を前に開いています。筋肉や掌の表現など、極めて装飾的な仁王像です。
昭和40年10月1日指定
銘文
阿形像 奉寄進
吽形像 文政五 午壬年 三月吉祥日
石工 安田九助 佐藤茂助
施主 蜂之巣元助
夫力 氏子中

 この地は六郷満山末山本寺岩戸寺の支配堂として位置付けられています。
 三十仏信仰は1ケ月三十日を三十の仏名に分け、八日は薬師、十三日は釈迦、十五日は阿弥陀、十八日は観音、二十四日は地蔵というように、それぞれの日にそれぞれの仏が国土を守護するということです。
 三十仏と並んで六所権現が祀られ、霊場として地区民の信仰を集めています。」

国東市教育委員会
山中の参道入り口

鳥居前に仁王像

阿形

吽形

背面