左荘板碑

2017.06.17


国東市国東町赤松




左荘板碑(ひだりそういたび) 県指定有形文化財
「板碑とは、中世に供養塔として道立された石塔婆の一種。一般的に国東半島の板碑は角閃安山岩を用いて、碑身が厚手で前方に返り強調された額部が特徴とされている。
 左荘の板碑は国東半島では特異な両面板碑で、碑身・額部・頭頂まで一石からなる。石材は凝灰岩。碑身正面上部には大きく種子バン(大日如来)を薬研彫りし、その下方に『正中三年』等の造立年代が陰刻されている。背面上部には種子カ(地蔵菩薩)が大きく薬研彫りされているのみである。
 昭和三十五年の指定時には現在の位置より北北西1.5mの場所にあり、種子の付近から上下に折損しているのを簡易的に接着された状態であった。平成二十八年に、本格的な修復を行い上部と下部を完全に接合し石材強化処理を施した。またその際には基礎は確認されず。板碑の下部には長さ二十五センチメートルほどの逆凸字状の加工が施されていた。」

国東市教育委員会
平成二十八年十一月
山手へ進むと

板碑

正中三年(1326)