長木家宝塔(国東塔) 国重要文化財
「この宝塔は『鳴の国東塔』ともいいます。紀永貞(長木右衛門)が、元享元年(1321)に、自分の生前供養(逆修)のため建立しました。総高は三.九七メートルで、宝珠・塔身・蓮華座など鎌倉武士の気風を受け、堂々かつ躍動感あふれる作風となっています。在銘・の国東塔の中では最大のもので法華経を奉納していたといわれています。
(長本家宝塔銘文)
去来生死本
無跡七十餘
年属夢中
這■是誰
眞面白■成
地水火風空
干時
元亨元年 歳次 辛酉(1322)
小春十八日
左衛門尉
紀永貞
起立之
大工僧
尊■
敬白」
鳴板碑 県有形文化財
「この板碑は、紀永貞が父親の菩提を弔うため、元亨二年(1322)に建立。総高三.三八メートルで、身部には大きさ一メートルあまりの『マン(文殊菩薩)』 の種子が刻まれています。西日本最大の板碑です。
(屑和≡十四年三月二十日指定)
(鳴板碑銘文)
偈文
文殊師利大聖尊
三世諸佛以爲母
十方如来初發心
皆是文殊教化力
願文
右慈父覺霊西實准生死之習去以
元應第三天首春中之九日忽以閑寂之心
以降相當大聖断罪之日間造立石彿
述覺母種子之供養奉者後菩提之心
處述也良因普及一切矣 \
元享第二天 歳次壬戌 八月六日(1322)
大願主長木右衛門尉 紀永貞 敬白」
国東市教育委員会 |