臨済宗妙心寺派 太陽山安国寺
2004.07.24

国東町安国寺2245




臨済宗妙心寺派 太陽山安国寺
「安国寺は足利尊氏公を開基とし国家安穏衆生利益と元寇の役以来の戦死者追善供養を願い 全国六十八カ所に一国一寺建立された寺である
 当山は絶海中津国師を開山に勧請し応永元年(1394)創建された臨済宗妙心寺派に属する禅刹である
「ほとけの里」国東の地に豊後の国安国寺として創建された当山は六十八番目に建立され 全国の安国寺建立史上に最終的意義をもつ寺として重要視されている
 天明四年(1784)に建立された萱葺きの山門をはじめ多くの文化財を有し 池を周回する散歩路や瀬戸内海を眺望する禅宗寺院である」
山門
「天明四年(1748)に再建 高さ三十三尺、近年珍しくなった茅葺きの鐘楼門である。
 山門の両脇には石造の仁王像が威風堂々と安置されている。」


現在の本堂は昭和12年に寄進により新築されたもの
運慶作仁王像 

 「天正年間 大友氏(豊後)と島津氏(薩摩)との戦があり多くの寺社が焼失した
 安国寺も類焼 その時焼け残った運慶の作としては珍しい一木造りの仁王像である
 この仁王像は安国寺創建の時 京都の東福寺より移管されたものである(東福寺に送り状あり)」

安国寺伝承より


鐘楼
昭和35年に寄進された


足利尊氏公木像
県指定重文

 「尊氏公存命中に製作され、京都山科の地蔵寺に安置された、足利尊氏公としては日本最古の等身大寄木作りの木像である。
 威容厳然態勢堂々にして尊氏公の性格が能く顕れている。明治四十年に地蔵寺より当山に移管された。