旧有永邸 国登録有形文化財
「@旧有永邸主屋
明治初期造。幕末期の総代庄屋を勤めた下岐部村の有永三郎の屋敷で、主屋は敷地のほぼ中央に西面にして建つ。木造二階建て、緩くムクリをつけた豪放な入母屋造りで、四周に庇を廻し、内部は六間取形式をとる。階下は資料館として、階上はギャラリーとして活用されている。設計は、国東町出身の吉武東里氏である。建築面積三四三u。
A旧有永邸離れ
明治中期造。主屋の東南方に位置し、主屋南東端の客用風呂場から渡り廊下により連絡する。木造二階建て、南北棟の寄棟造り、桟瓦葺の離れで、亀甲積石垣を基礎として建ち、階下は土間とし、階上に六畳・一〇畳・八畳の三室を設け、研修室・集会室等に利用されている。建築面積一八六u。
H旧有永邸蔵
明治初期造。主屋の下手、通土間部の東方に位置し、敷地境に積まれた低い石積擁壁の上に建つ。木造二階建て、南北棟の寄棟造り、桟瓦葺で、階下は収蔵庫、階上は展示室として利用が図られている。階上は東面の開口部の位置などから居室と推測される。建築面積一五〇u。
C旧有永邸馬屋
明治中期造。主屋の北方、通用門から石柱の東門へと通り抜ける通路を隔てて南面して建つ。東西棟、切妻造り、桟瓦葺の細長い建屋で、南と西の二面に吹放ちの土間庇を廻す。西方を便所、中程を物産品販売所、東方をレストランに改造して積極的な活用が図られている。建築面積八一u。」 |