竜門の滝由来 「国定公園であり元内務省名勝指定地竜門の滝は寛元年中(750余年前)鎌倉時代に宋朝より蘭渓道隆禅師が来朝の砌り当地に杖を留められ、この滝をご覧になられ形容が唐土河南府の竜門の滝に似ているのでこの滝を「竜門の滝」と名付け、またこの地の奇景十二の名所を定め傍らに一宇を建立し吉祥山竜門寺とされました。 それより宝永6年まで503年に至る間の天正年中の兵火により伽藍は残らず炎焼し久しく廃絶のところ、宝暦のはじめ新たに寺坊建立され今日に至っております。 尚、近年有志の方により俳聖芭蕉の末流として有名な郷土の俳人馬貞翁の句碑「唐うつす滝の気色や寒のうち」をはじめ、同じく郷土の名画伯「珠渓翁」の筆塚が建立され錦上更に錦を添えた風情があります。 因に、当寺は禅宗三派(曹洞宗、臨済宗、黄檗宗)のうち黄檗宗寺院であります。」
昭和48年記 |