松屋寺
(しょうおくじ)
2007.07.07

速見郡日出町




松屋寺
「曹洞宗康徳山松屋寺は天台宗六郷満山寺院の一つとして建立された水月堂を最初とし鎌倉時代の文永年間、最明寺道宗(北条時頼)が水月堂に宿したことにより以来西明寺と称したと伝えられる。慶長六年(1601年)日出藩主木下家の菩提寺となり康徳山松屋寺と号するに至った古刹で教多くの寺宝がある。
境内には国指定天然記念物大蘇鉄、県指定有形文化財の“仏涅槃図”“松屋妙貞他肖像画三幅対”狩野常信筆、“十六羅漢図”や町指定文化財木下俊長筆“千態観音図帳”等ある他、日出城主歴代の墓所や雪舟の築庭と伝えられる“万竜の庭”また帆足萬里をはじめ日出藩の碩学、文化人の墓も寺城内や近くに散在している。」


国指定天然記念物
松屋寺のソテツ
「ソテツは、高さ6.1m、株元の周囲(地上より1.2m)6.4m、南北幅9.7m、東西幅8.5mの巨樹である。このソテツは、雌樹で一つの株元から十数本の支幹が分岐している。いずれの支幹も指定当時より1m以上大きさを増して成長している。
 寺伝によると、日出藩二代藩主・木下俊治が府内城(大分市)にあったものを移植したものと言われている。江戸時代より日本一のソテツとして名高く、樹齢600年以上と推定される。
 これまで嘉永4年(1851)、大正4年(1915)の二度の火災に遭い、一部焼失したり、自然災害により損傷・倒壊したりしたが、いずれも見事に樹勢を回復し、堂々とした威容を見せている。」

松屋寺
日出町教育委員会