夕日観音岩屋からの眺望
「六郷満山の僧たちの修行場として小崎の岩峰に開かれた夕日岩屋は、南北朝時代の古文書には既に登場しています。夕日がよく見える事から名付けられたと考えられており、裏側の朝日観音岩屋とは対となる存在です。現在では田染荘小崎が最もよく見える眺望スポットとして有名です。
右側に見える集落は『台薗集落』です。ここには『中世のムラ』の風景が今も多く残っています。ひときわ大きな『延寿寺』は中世の頃には、荘園をまとめた田染氏の住む『尾崎屋敷(本屋敷)』とよばれた場所でした。
一番手前の大きな田は、宇佐神宮へ献上するための米を作っていた事から『御供田』と呼ばれます。そこから広い谷に沿って『雨引』『赤迫』『山之口』と呼ばれる所まで不規則な形の水田が広がっていることが分かります。
もっと遠くを見ると、六郷満山の大寺院『高山寺』があった西叡山が聳え、修行に使われた岩峰・岩屋が集まっています。」
豊後高田市教育委員会
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