妙覚寺
2016.06.19
|
豊後高田市荒尾
|

|
 |
4年7ヶ月ぶりの訪問
|
 |
六地蔵
「地蔵は不動の化身とも十王(闇魔)の本地とも言われております。
地蔵の本願により六つに分身したものが六地蔵で、六道能化の菩薩として人を教え導いてくれるため、六道に輪廻する衆生の救護を、このお地蔵さんにお願い(拝請)するのであります。当山の六地蔵は一枚の石板に彫刻されており、頭上には火焔が彫られ六体全部持ち物がなく、右に角笠塔婆が刻まれており非常に珍しく古い形をしております。(室町初期)」
|
 |
文殊菩薩
「知恵の神様として庶民に親しまれている文殊菩薩は普通獅子に騎乗しておりますが、当山の文殊は乗っていない珍しい密教の文殊菩薩で手には剣と梵篋を持っております。
当山は禅宗でありますが、以前天台宗であった関係上、子の様な文殊菩薩が存在しているのでしょう。(江戸中期)」
|
 |
準提(胝)観音
「準提仏母七倶胝仏母、天人丈夫観音とも呼ばれております。
一般的には、除災、延命、求児、除病のための信仰とされておりますが、当山の観音を修法するものは、出家、在家、を問わず飲酒、食肉、妻子ある人でも目的を達成できる(現世にピッタリ)観音さまであり、精神的危難、精神的な迷いからの救済をも強調しているところに大きな特徴があります。
嘉永七年(1854)七月の作で池より生え出る蓮華を難陀と跋難陀の二大竜王が支え台座となし、これに十四賢像の準提観音が座した石像は他に類のない三尊形式となっております。
この観音を彫った大力村の石工、定助は、とても几帳面な人で手を抜いた部分が全く見られず、技巧過剰の感さえ見られる程であります。」
|
 |
本堂 |