真木大堂庚申塔

2004.07.24

豊後高田市田染真木




石造文化財
「国東半島には六郷満山文化の遺産として、国東塔・宝篋印塔・五輪塔・板碑・石仏など多くの石造など多くの石造文化財が残されております。これらの古い石造美術品は半島全域にあって、主に寺院や山岳地帯に存在しているため、たやすく観賞していただくことができませんので、当市内各地の方々のご協力により、この公園に移しました。
 中でも国東塔と呼ばれる宝塔は、この半島だけしかない荘重優雅な石造宝塔で他の宝塔と違う特徴として基礎が二重または三重に組み立てられ、台座には蓮華座がつけられ、相輪の先端に宝珠を囲んだ火焔が刻まれてあります。国東塔を造立した目的は、納経のために、また、死者の「追善供養」或は生前に死後の安楽を願う「逆修」の為であったり、また「墓標」としてつくられたものであります。
宝篋印塔は宝篋印陀羅尼経というお経を納めたもので笠の四隅の飾り突起が直立している方形の塔であります。
五輪塔は、平安後期から「供養塔」「舎利塔」としてもちいられたものであります。
このほか半島に残された石仏、熊野磨崖仏をはじめ庚申塔・石殿・石憧・石祠などがあります。
六郷満山文化を現在に伝えているこれらの貴重な遺産は、この土地の人々とその遠い先祖を結ぶ太いきずなであり、「くにさき」の風土をこよなく美しいものにしている大切なものであります。」