普光寺の磨崖仏
2004.05.22

豊後大野市朝地町上尾塚
普光寺





 「正面の大不動明王は、高さが11.3mで磨崖仏(浮き彫り)の中では日本最大です。左に制多迦(せいたか)童子、右に矜褐羅(こんがら) 童子(いずれも5.5m)の二童子を従え、鎌倉期の作と言われています。不動は右手に剣、左手に取り縄盤上にあって体から猛炎を放ち、仏法を強力に広めようと、憤怒の形相をして睨んでいます。雨に打たれると光背火炎がくっきりと浮き出て、一層鋭さが増し威厳が出てきます。右の龕には3mの高さの多聞天があり、武具を身につけ塔と宝棒を持った厳めしい姿で睨んでいます。左の龕には高さ1m余りの磨崖仏が四体あり、左から阿弥陀如来、小矜褐羅童子、小不動明王、小制多迦童子と並んでいます。合計八体の磨崖仏は、いずれも同時期の作で、県指定の文化財となっています。」
朝地町

日本一の大きさを誇る磨崖仏