西福寺国東塔
2013.10.14


国東市安岐町富清




西福寺国東塔 市指定有形文化財
「国東半島独特の特徴をもつこの石塔は大正七年(1918)天沼俊一氏により国東塔と命名され、以後この名は愛称されている。
 国東塔の特色は蓮華弁を模した台座で、上向き・下向きの花弁がセットになったものと、どちらか一方だけのものとがある。また、塔身が胴ぶくれの和太鼓形をしていること、その他三段基壇や火炎宝珠をもつものが多いことなどがあげられる。
 西福寺の国東塔は基礎の格狭間が各区の中程から下に刻んであり、これは他に例がないという。台座は肉厚い複弁の反花のみで、塔身首部には小さな穴があいている。ここから経巻を納入したのであろうか。
 石材は角閃安山岩で、総高194pを測る。また、この西福寺は臨済宗東福寺派で応永十九年(1412)の開創という。」

平成七年十月
安岐町教育委員会
境内の国東塔