眼鏡岩

2006.06.11

佐世保市瀬戸越町




眼鏡岩
「大昔、大きな鬼が昼寝をしていた。あたりの騒がしさに目を覚ました鬼が、うーんと手足をのばしたとたん両足が前の岩に当ってポッカリ2つの穴があいた。昔から語り伝えられている眼鏡岩についての民話である。だがこの岩の実際の成因は、数10万年の昔、この辺が海だった時代に、海波によってできた海食洞穴といわれている。
 高さ約10m
 長さ凡そ20m
 右の円直径約5m
 左の縁直径約8m
この眼鏡に似た巨大な自然の岩はまさに人智では計り知れない不思議な造形である。
 平安の頃、たまたまこの地を巡錫した弘法大師が、この奇岩を見て『仏縁の地なり』といい、岩肌に残っている梵字と千手観音像は大師の手になるものと伝えられる。それにここは、旧藩時代には平戸八景の一に数えられ、軍港時代には佐世保名所随一と歌われた景勝地でもあった。千百年にわたる庶民信仰の跡があり、春は桜、秋はもみじの四季それぞれの風情がある。」
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