築地原の山の神碑

2014.08.03

宮崎市田野町甲 築地原




山の神碑
「田野町内の森林面積は町の総面積の約7割を占め、林業に従事している人も多い。
 山の神は、全国にみられる民間信仰で、多くの土地では山の神は女神だと言われている。
 山を守り、山をつかさどる神様が山の神。林業や狩猟などの関係者はこれをあがめて、『山の神碑』を建立する風習がある。町内にはこうした石碑が四十七基も点在している。
 その中でも県道鰐塚山田野停車場線の持田入り口にひときわ目立つ山の神碑が立っている。これは楠原出身の山路善右衛門氏によって寄進されたものである。正月、5月、9月の各16日は『山の神祭り』といって、山師、猟師などは御神酒や料理、獲物を山の神に供え、この日は山仕事を休んでみんなで飲み食いをして、山の安全と山にたずさわる人たちの無事を祈った。この日だけは、山にたきぎを取りに行くのも禁じられ、何人といえども山に入らない日とされている。またこの日は山の神様が、木を一本一本勘定するとのことで、万一この日に入山すると木に勘定され、けがをするものだと信じられている。」

田野町歴史の小径
県道343号線沿い

山の神碑です