本野原(もとのばる)遺跡 遺跡の概要
「本野原遺跡は、約2万年前の旧石器時代から約600年前の室町時代にわたる遺跡です。約4,000〜3,000年前の縄文時代後期には、この遺跡内に大規模な集落が営まれました。集落内には、人工的に掘り窪められた最大径100mに及ぶ広場が設けられています。広場の中央付近には大きな石を置き、その周りを土坑(墓)が、さらに外側を掘立柱建物や貯蔵穴が囲むという、輪が重なるような配置が認められてきました。これらは集会やお祭などの儀式に使われたと考えられます。このような広場は、東日本で多く確認されていましたが、本野原遺跡での発見により、西日本にも存在することが明らかとなりました。広場の外側にも、100棟を越す竪穴建物(住居など)や、列を成して並ぶ掘立柱建物、道路も見つかっています。
歴史的価値の高い西日本最大級の縄文時代集落遺跡として、平成16年9月30日付けで国史跡に指定されました。」
宮崎市教育委員会 |