山川の庚申塚

2014.07.27

西臼杵郡高千穂町三田井




山川(やまごう)の庚申塚
「全国各地に庚申信仰として、いろいろな形の石塔や塚、又は青面金剛石像等がありますが、ここ山川地区にはごらんのように、塚石が十七基建っています。この里の人々は厚い弘法大師信仰と共に、昔から今も旧暦十月十四日庚申の夜は、酒さかなを持ち寄って里山のてんとうさん山上で夜明けまで焚火して御日待ちの行事を続けています。庚申の由来は諸説ありますが、一般には庚申の夜、人が眠ると頭と腹、足に住むという三尸が抜け出て天に昇り、天帝に悪口を申しのべるので、里人たちは天罰や病気にならないように夜を徹して火を焚き、三尸の昇天を妨げ御日待ちして太陽を拝みます。高千穂地方の庚申縁起は古くは万治三年(西暦1660年)になっていますが、六十年に一基という庚申塚の建立を思うとき、ここ山川十七基の塚のはじまりは途方もない悠遠の昔にさかのぼります。」
高千穂町
岩戸越えから下ったところ、17基の庚申塚