下野八幡神社の有馬杉

2013.09.01

西臼杵郡高千穂町下野(しもの)




有馬杉
「戦国時代の長い乱世が終り、徳川幕府三代将軍家光の時、島原の乱が起きました。その時、延岡藩主有馬直純は江戸に居り取り急ぎ嫡子の有馬康純に出兵を命じます。康純は、寛永十五年(1638年)正月、兵をまとめて島原へと出陣しました。途中八幡神社に立より戦勝を祈願しました。
 反乱を平定し延岡へ帰路についた直純康純親子は、戦勝報告に再び参拝し太刀一振(無名・現存)を奉納しました。また、戦勝記念に自ら手植えした杉と伝えられており、後世村びと達がいつの頃からか有馬杉と呼ぶようになりました。」

文 宮司 興梠称寿彦
下野八幡神社

阿形仁王像の後ろの「有馬杉」