国見ヶ丘
「神武天皇の御孫建磐龍命が筑紫の国の統治の命を受け、下日向県を経て阿蘇に向かわれ、途中この地で四方をのぞまれたこ。これより『国見ヶ丘』と伝えられている。丘の西方ふもとの中畑神社は命をお祀りしてある。東に神話伝説の地や史跡を豊富に有する高千穂盆地、西には阿蘇外輪山や五岳が横たわっている。北には九州山地の主峰で日本百名山の一つである祖母山(標高1,756m)がそびえ、南には日本書紀による天孫降臨の地と伝えられる二上山に続く椎葉の山々が連なっている。
大正14年と昭和9年の2回秩父宮殿下がこの丘にお立ちになって以来、梨本、朝香、三笠の各殿下をお迎えし、昭和30年6月には高松宮殿下を、昭和38年8月には常陸宮殿下をお迎えしている。」
「国見ヶ丘は雲海の名所として知られています。雲海は2〜3日晴れが続き、朝晩と昼の温度差が平年度以上で、適度な温度があり、晴天で風の無い朝に見ることが出来ます。もっともよく現れる時期は9月末から11月上旬にかけてです。初日の出や紅葉各所としても知られています。
また、この丘のある押方地区は、日本を代表する民謡の一つであり多くの人に愛唱されている『刈干切唄』の発祥の地と言われています。『刈干切唄』は冬期の家畜の飼料とする草を刈る際の労働歌として古くより唄い継がれてきた民謡です。」 |