河上家武家門 市指定有形文化財
「高岡郷の武家門は、長屋門、観音開門、引戸門の3種類に区分されます。
観音開門は、禄高80石以上の武家に許され、両開きで左右いずれか一方にくぐり門がとりつけられ、夜間の出入りに使用されていました。町内で現在残っているのは、お寺の門を除いて、河上家、神崎家、二見家の5家だけです。
河上家の武家門は、観音開門の代表的なもので、弓術の指南家、禄高280石程の高禄武家のものといわれています。形式や使用材料など優れており、建築は、棟札に正徳元年(1711)とありますので、今から約280年前のものといえます。
この武家門は、昭和53年3月、当時の所有者黒木氏の寄贈によって町の所有となり、現在、市立武道館『錬士館道場』の門として復元されています。」
宮崎市教育委員会 |