月知梅

2019.02.02

宮崎市高岡町高浜




月知梅 国指定天然記念物
「月知梅(げっちばい)の梅は、臥龍梅という梅の種類で、今から約200年前(安永、天明年間)までは一株のものでしたが、その後、枝が伏して根を張り、四方に繁殖したといわれています。毎年、2月の中旬頃が満開で、この時期になると白色八重の花をつけ、多くの人々の心をなごませて<れます。
 月知梅は、もともと香積寺の庭に植えてあった梅で、『香積の梅』といいました。
 香積寺とは、慶長5年(1600年)、高岡に創建された龍福寺の末寺で、龍福寺二世明庵和尚の開山です。香積寺が創建される前はここにお堂があり、梅もその頃植えられたようです。
 現在、園内に『金宝花心大姉 天正十二年甲申七月十一日』と刻まれた五輪塔があります。この五輪塔は、香積寺が創建される前に建てられており、誰のものであるかはわかりません。しかし、相当身分の高い人のものと推測され、梅の大樹もあったことから、ここに香積寺が建てられたものと思われます。この寺は、山号を『梅樹山』、寺号を『香積寺』と称して開山され、廃仏毀釈によって廃寺となりました。
 月知梅は、延宝元年(1673年)第19代藩主、島津光久が来観した時に『月知梅』と命名したもので、数多くの藩主や知名士が梅を見に香積寺を訪れています。」

宮崎市教育委員会
約1年ぶりの訪問

満開はまだ先

一部咲いています

ミツバチ